朝鮮中央通信によると、北朝鮮外務省報道官は2日、北朝鮮は、米朝協議の後なら、6か国協議を含む多国間協議に参加することがあり得るという立場を示しているとしたうえで、「今度は米国が決断を下す番だ」と主張した。 米国との2国間協議を最優先にする従来姿勢を変えないまま、早期の米朝協議開催に応じるよう米国に催促したものとみられる。 北朝鮮外務省の李根(リグン)米州局長が10月24日、ソン・キム米6か国協議担当特使と米国で会談したことに関連して、同通信の質問に応じる形で明らかにした。報道官は、この会談を米朝協議のための「予備接触ではない」と指摘。「米朝対話と関連した実質的な問題で討議されたものはない」として、米朝協議に向けた具体的な意見交換はなかったとの見解を示した。報道官は、「米国がわれわれ(北朝鮮)と対座する準備ができていないなら、われわれも自分の道を進めばよい」とも強調し、米国が2国間協議に応じなければ、再び強硬姿勢に転じる可能性を示唆した。
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