大相撲名古屋場所で3場所連続の全勝優勝を果たした横綱白鵬が、一夜明けた26日朝、名古屋市内のホテルで記者会見。「ファンの大きさを感じた」と、騒動の中での優勝を振り返った。
前日の表彰式で涙が止まらなかった白鵬。「国歌が終わり、土俵を見たら、いつもなら置いてある天皇賜杯がなく、さびしくて自然に(涙が)出た」と理由を話した。
野球賭博問題などで角界が大揺れとなる中で開かれた名古屋場所は「今までの場所とは全然違っていた。中途半端な気持ちで臨んじゃいけないと思った」と振り返る。自身は連勝を継続中で「応援の声もあり、『もし負けたら』と怖かったが、いい緊張感をもって相撲を取れた」。
歴代3位の47連勝と、15日制では初の3場所連続全勝優勝を達成し「ホッとしたという気持ちが強い」と心境を話すと、「応援してくれた人がいたから優勝できた。ファンのおかげでわれわれがいるということを一番感じました」と感謝した。
「この場所を経験したことで、1000人近い協会員も考えが変わったと思う。自分も大きな責任を感じる」と、角界改革でも先頭に立つ意思を表明。まずは「1週間ほど、ゆっくり休みます」と、家族とともに母国のモンゴルへ旅立った。
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