カビの発生で食用に適さなくなった事故米82トンが、不正に食用米として転売されていたことが判明し、農林水産省が業者4社を告発することがわかった。不正転売が2008年に発覚したのを受け同省は当時、転売の有無について追跡調査し、今回新たに判明した82トンを含む商社輸入分5千トン余を「飼料用に使われたことを確認した」と公表したが、今年になって業者による加工台帳の偽装が判明した。当時の調査のずさんさが今になって露呈した形だ。
農水省によると、問題の米は07年4月、輸入米に高関税をかける代わりに一定量の輸入が義務づけられたミニマムアクセス(MA)米として豊田通商(名古屋市)が米国から輸入、同年6月、検疫でカビが確認された。そこで、同社は飼料用として甘糟損害貨物(神奈川県)に販売。協和精麦(同)で飼料用に処理されるはずだったが、米は実際には石田物産(同)、共伸商事(愛知県)へと流通し、最終的には事故米ということを隠して、複数の食品加工業者に食用として販売された疑いが強い。台帳類は、協和精麦で飼料処理されたように偽装されていた。
三笠フーズ(大阪市)や浅井(名古屋市)が、国販売の事故米を不正に転売していたため、農水省は厚生労働省と連携し、商社の輸入販売分も追跡調査。08年11月、今回の82トンを含む5251トンについて、飼料用での使用を確認できたとして問題はないと公表していた。
だが、実際の調査では、取引先の保護や企業秘密を盾に、売却先の情報提供を拒む業者が続出。強制捜査権がなく、台帳や書類に矛盾がないかの確認が中心で業者の申告をうのみにせざるをえず、結果的に協和精麦による加工台帳の偽装を見抜けなかったと見られる。
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第92回全国高校野球選手権大会・宮城大会(21日、Kスタ宮城)本田、倒れる!! サッカーW杯日本代表MF・本田圭佑(24)=CSKAモスクワ=と同姓同名の東北学院・本田圭佑投手(2年)が、宮城大会4回戦の仙台商戦に先発。延長十五回、215球を投げ抜いたあと、熱中症で病院に搬送された。試合は4-4で引き分け再試合となった。
けたたましい救急車のサイレンが響く。Kスタ宮城の正面入り口の前で止まった。そこに運び込まれたのは「本田圭佑」だった。
15安打を浴びながら15回を1人で投げ抜き、引き分け再試合に持ち込んだ。熱投215球。精も根も尽き果てた。試合後は熱中症の疑いで取材を受けることなく球場をあとにした。
「いけるか? と聞いたら、いけますというので最後まで任せた。こんなに投げたのは初めてだと思う」
こちらも俳優と同姓同名の渡辺徹監督(39)が目を丸くした。この日の仙台市は最高気温34・8度。人工芝のKスタ宮城は、日差しの照り返しで体感温度が40度近くまで上がった。厳しい条件のなか、2得点で日本を決勝トーナメント進出に導いた“本家”のように、背中でチームメートを鼓舞した。
「後ろからみていて、頼もしい投球でした」
遊撃を守る板井主将(3年)が振り返った。“みちのくの本田圭佑”は、3度のサヨナラ負けの危機を無回転フリーキックならぬ“無回転チェンジアップ”と鋭いスライダーで切り抜け、チームを救った。
病院では熱中症の症状のひとつである「熱けいれん」と診断され、点滴治療を受けて仙台市内の自宅に戻った本田。22日の再試合の登板は「体調をみて、投げさせるかどうか考えます」(渡辺監督)。勝てば8強。不屈の闘志で復活し、“本家”がはね返された16強の壁を破る。
[ワシントン 21日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は21日、上院銀行委員会で金融政策に関する半期に一度の議会証言を行い、米経済は「異例に不透明な」見通しに直面しているとの認識を示した。
その上で、FRBは必要に応じて成長支援に向け一段の措置を講じる用意があるとした。
議長は証言で「FRBは金融緩和政策の最終的な解消について引き続き慎重な計画を策定しているが、その一方で、経済見通しが依然異例なほど不透明であることも認識している」と発言。
「物価安定を念頭に置きつつ、米国の潜在生産力のフル稼働状態への回復を後押しするため、引き続き必要に応じて一段の措置を講じる用意がある」と述べた。
ただ、政策当局者は米経済が依然回復軌道に乗っていると確信しているとした。
質疑応答では、追加の緩和策としてどのような措置があるのかとの質問に対して、モーゲージ債償還益の再投資、債券の追加買い入れ、過剰準備に付与する金利の引き下げなどを選択肢として挙げた。また「回復につまずきが見られれば、少なくとも選択肢を検討する必要がある。検討はまだ十分に行っていない」と述べた。
バーナンキ議長は証言で、一段の緩和措置の可能性を残したが、その一方でFRB当局者が依然として持続可能な景気回復を確信しているとも指摘。「財政政策と在庫補充はここ最近の四半期ほど回復の弾みにはならない公算だが、家計や企業の需要拡大が成長持続を支援する見通しだ」と述べた。
その上で、経済情勢を踏まえると異例の低金利を「長期間」維持することが正当化されるとの見通しを示した。
刺激策の最終的な解除の方法については、資産売却が役割を果たすとの見方で当局者は大筋で一致しているとし、売却の際は十分前もって明らかにすると述べた。
千葉県八千代市の私立秀明八千代中学・高校で、英語担当の教師が、授業中に生徒が解答ミスを重ねると、人が首をつっている姿を連想させる絵を黒板に描いていたことが、複数の生徒や卒業生の証言で分かった。同校では08年に校内で生徒が首つり自殺しているが、その後も続いていたという。亡くなった生徒の両親は「こうした指導は問題だ」と憤っている。【伊藤一郎】
複数の生徒や卒業生の証言によると、英語を受け持つ外国人教師は、生徒が質問に答えられなかったり、間違った解答をした際、黒板に線や円を1本ずつ描き、ミスが続くと首つりを連想させる絵を完成させる行為を少なくとも07年から続けていた。
遺品の教材プリントにも
一方、08年11月に校庭の木に首をつって自殺した中学3年の男子生徒(当時15歳)の両親によると、遺品である教材のプリントにも首つりを連想させる絵が描かれていた。通夜の際に両親が友人に見せたところ「英語の授業で先生が描いていた絵に似ている」と話したという。
卒業生の一人は「ゲーム感覚のブラックジョークと受け止めて問題ないと考えていたが、自殺者が出たことを考えると好ましいことではなかったと思う」と語った。別の生徒は「(生徒が自殺した後の)09年も行われていた」と話した。
自殺の動機は不明で、教師の絵や学校側の指導との因果関係も分かっていないが、両親は生徒が学校に提出した学習記録に「自殺サイトにいる人たちと話がはずむ」と記載していたのに、学校側が適切な対応をしなかったとして、約8400万円の賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こしている。
両親は「冗談だとしても教育現場でこうした指導が行われていること自体が問題だと思う。息子の自殺後も続いていたとしたらショックだ」と話した。
取材に対し、同校は代理人弁護士を通じて「訴訟に関連することでもあり回答を控えたい」とした。
サーベルトラの長い牙の実用性について疑問を呈する向きもある。ナイフを単純に突き立てるように、牙を深々と突き刺すと、攻撃された獣が暴れて牙の方が折れてしまうかもしれない。サーベルタイガー スミロドン(Smilodon) 頭蓋骨 1:1 レプリカ
もちろん、獲物に噛み付くと同時に両前脚でがっちりと押さえつけなければならないが、それでも相手の一瞬の動きによっても牙はダメージを受けることがあるだろう。だからサーベルトラの牙は武器ではなく、死んだ動物を引き裂くためのものだというのだ。 部族のエリア
アメリカの William Akersten は最初の攻撃は獲物の首などではなく、腹や腰を狙ったとしている。
上の牙は短刀のように突き立てるのではなく、口を大きく開けて鎌のように肉を噛み切る。このとき、下顎の牙も突き刺さっていてアンカーの役目を果たす。そしてスミロドンが口を閉じると共に一塊の肉と皮が引き裂かれ、夥しい出血を招く。 頭蓋骨
相手が倒れた後、スミロドンは喉に深々と噛み付いて止めを刺しただろう。
しかしサーベルトラが倒した獲物をどうやって食べたかは今ひとつはっきりしない。