zhaohua9
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オスのデナリの足の裏です。
極寒の地に住んでいるため、皮下脂肪がとても厚く、体毛も濃く、足の裏の"肉球"からはみ出るほどのたくさんの毛が生えています。
毛のおかげで氷の上でもスリップしらず。もちろん防寒の役目も果たしています。
ホッキョクグマの学名「Ursus maritimus」は「海に住むクマ」という意味で、彼らはクマの中で最も泳ぎや潜水が達者です。
泳げなければ北極海で食べ物にありつくことは困難です。 頭蓋骨模型
ホッキョクグマは獲物を狩るために、泳ぎに適した長い四肢、閉じることのできる鼻孔を獲得したのかもしれません。
ホッキョクグマがいかに極北の地で生きるのに適した体を持っているかおわかりいただけたでしょうか。このため彼らは環境の悪化の影響を非常に受け易いのです。
90年代には「絶滅の可能性は低い」とされていたホッキョクグマですが、2006年、絶滅危惧種と判定されました。
地球温暖化の影響により、生息環境が著しく悪化していると考えられています。ホッキョクグマ(Ursus maritimus)北極熊 1:1頭蓋骨 レプリカ
どうか、日々の生活の中の選択ひとつひとつが環境に影響を与えかねないことを、頭の片隅に留めていてください。
ホッキョクグマが滅びるということは、もちろんホッキョクグマだけの問題には終わらず、極北の地の生態系そのものが崩れ、さらなる地球環境の悪化を招くということです。
自然の恩恵を存分に受け、夥しい数の動植物に支えられて暮らしながら、そうしたことに無関心でいるわけにはいかないのではないでしょうか。
実のところ雑食であり、現在より気温の高かった氷河期の初期や、乱獲からも生き延びた彼らですが、近年は北極圏に集まる有害化学物質にも晒されており、決して楽観視はできないようです。