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読者に喜ばれる面白い小説を作り出す

指輪物語の成立
 指輪物語は、イギリス人の言語学者、J.R.R.トールキンが1948年に完成させた物語で、「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」の三部作よりなる。
 彼はこれに先立って「ホビットの冒険」といういわば序章にあたる作品を書いており、また、さらに前に「シルマリルの物語」という、同じ世界の、指輪物語よりも約7千年前の物語を書いている。
 彼の世界「ミドルアース」は、広大な時間と空間を有する壮大で、他の追随を許さない。刊行後、アメリカの大学では崇拝すら行われたという。この「ミドルアース」こそが、現在のほぼ全てのファンタジーの源流なのである。
わたしがここで「物語」といい、「小説」という言葉を避けたのにはわけがある。トールキン自身は、「指輪物語」を小説として書いたつもりはなかったのだ。
彼が望んだことは、読者に喜ばれる面白い小説を作り出すことではなかった。指輪物語ロードオブザリング 浮き彫り壁掛け
トールキンは、自分の母国イギリスの「貧しさ」に心を痛めていた。貧しさといっても、経済などの物質的な話ではない。イギリスに固有の伝説がないことを悲しんでいたのだ。ギリシャにはギリシャ神話があった。ドイツと北欧にはルーン文字と北欧神話があった。しかし、イギリスには何もない。
トールキンは、イギリス人によって作られた「イギリスの神話」を作り出し、母国に捧げようとした。そして生まれたのが「指輪物語」なのである。
今日、トールキンの試みは成功している。アイルランド人がレプラコーンを、スカンジナビア人がトロルを生み出したように、イギリス人が生み出した想像上の亜人として、ホビットは受け入れられているのだ。

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