日本相撲協会の武蔵川理事長(62)=元横綱・三重ノ海=は5日、東京・両国国技館で会見し、「きょう5日をもちまして理事長に復帰させていただいた。外部の先生のご指導、ご提案に耳を傾け、協会再生のためにしっかり頑張っていきたい」と語った。この日は去就に関する質問に直接答えることを避けたが、4日には、意向確認に訪れた3人の協会理事に野球賭博など一連の不祥事の責任を取って辞任する意向を伝えている。早ければ、6~11日の夏巡業終了後にも正式に辞意を表明する見通し。
また、謹慎中に胃がんの手術を受けたことを公表。7月29日の退院後は、自宅で療養していた。
野球賭博問題に絡む謹慎が解けた後、体調を崩していた武蔵川理事長はこの日、7月4日の理事会、評議員会以来、約1カ月ぶりに職務復帰。急きょ開催が決まった臨時理事会に出席した。
村山弘義理事長代行(73)=元東京高検検事長=は武蔵川理事長が復帰することに伴い、代行職を解かれて外部理事に戻った。
武蔵川理事長は弟子である幕内・雅山関(名古屋場所番付時点)が野球賭博に関与したため、名古屋場所千秋楽の7月25日まで謹慎となった。また、5月の夏場所の「維持員席」での暴力団観戦問題に絡んで解任された山口弘典氏の事情を知りながら特別調査委員会委員に選出し、村山代行から「判断ミス」と指摘されていた。
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