福島県警双葉署は23日、キャバクラ従業員の女性2人を車で連れ回した監禁の疑いで、いずれも千葉県船橋市の無職・南部茂容疑者(54)と三上敏夫容疑者(57)を現行犯逮捕した。両容疑者は、女性2人が勤務する船橋市内のキャバクラの常連だった。22日に都内で女性2人にプレゼントを買ってあげた後に、同伴出勤するつもりだったが、“見返り”がなかったことに激高。車に連れ込んで福島県まで拉致したとみられる。
キャバクラの“大人のルール”を踏み越えようとした恐怖の「アッシー&みつぐ君」コンビが逮捕された。
福島県警双葉署から容疑者の身柄を引き継いだ千葉県警船橋東署によると、南部容疑者と三上容疑者は22日夜、以前から親しかった千葉市在住の29歳と船橋市在住の21歳のキャバクラ嬢2人と東京・新宿で待ち合わせ、食事をおごったり、女性2人が希望した物を買ってあげたりした。
そして午後10時頃、女性たちが、当然ながら同伴出勤するために「じゃ、仕事に」と言い出すと、両容疑者は突然、キレた。「好きなものを買ってやったのになんだよ! このまま出勤するのは気に入らない!」などと言い、乗ってきたセダンタイプのレンタカーに連れ込んだ。そして、2人を監禁したまま関東圏を北上。福島県まで車を走らせた。
縛られることなどはなかったものの、“監禁状態”となった女性2人は、勤務する店の店長にコッソリと携帯電話でSOSメールを送信。「今、福島県に向かっています」「車のナンバーは〇〇〇〇…」。連絡を受け、2人の窮状を知った店長は、午後11時10分頃に千葉県警に110番。さらに千葉県警から連絡を受けた福島県警は、車の進路に捜査網を張った。そして約4時間が経過した23日午前2時頃、双葉署員が福島県大熊町の駐車場で容疑者らの車を発見。即、現行犯逮捕して女性2人を解放した。被害女性、店長、両県警という4者による好連係が逮捕へ導く形となった。女性2人にけがはなかった
移送された船橋東署で聴取を受けた両容疑者は「たしかに福島まで行ったが、監禁はしていない」と一部容疑を否認。女性2人に対して、どのぐらい貢いでどんな“見返り”を求めようとしたのか、なぜ車に連れ込んで福島県まで行ったのか、などについては捜査中だ。
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