臨時国会が召集された30日、7月の参院選で初当選した民主党の谷亮子議員や自民党の三原じゅん子議員ら、「タレント議員」も続々と初登院した。選挙中は柔道と議員の二足のわらじを表明する谷氏との対決姿勢を打ち出していた三原氏だが、この日は「一緒に頑張りましょう」と和解ムードだった。
谷氏が議事堂の正門前に姿を見せたのは午前8時40分ごろ。ベージュ色のスーツにパンプス姿の谷氏はすぐに報道陣に囲まれ、もみくちゃに。「おい!」「押すなよ」とカメラマンらの怒号が飛び交う中、初登院の心境や二足のわらじ生活について聞かれると、「国民の皆様のために一生懸命務めたいという気持ちに変わりはない」「公務をおろそかにすることなく進みたい」と述べた。
この日は午前5時半ごろに起床。子供の朝食を作るなど「家庭のことをきちんとして」(谷氏)から登院した。「初登院を柔道の試合に例えると…」という質問には、「それは例えが違うと思います」と答えず、実現したい政策については経済成長を挙げた。
一方、元女優の三原氏は谷氏の約5分後、淡いグリーンのスーツ姿で登場。理想の議員像について聞かれると、「ばさばさ切っていく強い議員もいるが、わたしは常に血の通った議員でいたい」と蓮舫行政刷新担当相をチクリ。
選挙中は「当選したら女優を引退」と二足のわらじの谷氏との“対決姿勢”を鮮明にしていたが、この日は「機会があればご挨拶をさせて頂きたい」「同じ新人1年生ですので、一緒にこれから頑張りましょうと伝えたい」と述べるに留まり、和解ムードを醸し出した。
一番乗りは、午前7時5分から並んでいた自民新人の熊谷大と宇都隆史の両氏。午前8時の開門にあわせ、議事堂に一礼をすると、宇都氏は「トップバッターにまさかなるとは思わなかった。国家国民のために仕事をしていきたいと思う」。熊谷氏は「この場に立ち、改めて混迷する政治をただしていきたいという気持ちになった」と国会での活躍を誓った。
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両氏は、松下政経塾出身。同じく同塾出身で、山梨選挙区で民主党の輿石東参院議員に惜敗した宮川典子氏の「身代わりに」と、宮川氏自らがそっくりと称する「アンパンマン」のぬいぐるみを持参。
熊谷氏は「3人で決意をもって(参院選に)チャレンジしたので、身代わりでつれてきました。彼女の思いも一緒に、がんばっていきたい」とした。
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