日本代表が5大会連続のW杯出場を目指す14年ブラジル大会のアジア3次予選が、早ければ来年6月29日に始まることが分かった。日本サッカー協会の小倉純二会長(71)が29日、アジアサッカー連盟(AFC)の草案を明かした。08年2月スタートだった南アW杯3次予選に比べて8カ月も早く、厳しい戦いが幕を開ける可能性が出てきた。
パラグアイに惜敗し、南アW杯8強入りを逃したのが今年6月29日。日本中が涙した日からわずか1年で、次なるW杯への戦いが始まるかもしれない。AFC理事会出席のためマレーシアへ飛ぶ前の成田空港で、日本協会の小倉会長が示したAFCの草案は、14年ブラジルW杯アジア3次予選の開始が来年6月29日となっていた。
日本はシードされ、2次予選までは免除。それでも草案通りなら、出場権をかけた真剣勝負が本大会の3年も前に開始となる。10年南アW杯3次予選と比べ、8カ月も前倒しだ。
「今回の理事会で日程の議論がされる」と小倉会長。国際サッカー連盟(FIFA)は来年7月31日以降、世界一斉に予選を始める計画を進めており、AFC草案通りとなるかは不確定だ。ただ、FIFA案でもアジア3次予選初戦は来年9月となりそうで、南ア予選より5カ月も早まることになる。
2011年は、南アW杯イヤーから1年明けたばかりというのに、日本代表は超ハード日程に追われる。1月9日のヨルダン戦を皮切りに、カタールで開催のアジア杯に参戦。7月にはアルゼンチンへ飛び、特別招待で南米選手権に出場する。所属クラブでの試合も例年通り。そんな中、各組4カ国がホーム&アウェーで争うW杯アジア3次予選6試合のうち、5試合が11年中に行われる見込みだ。
岡田監督の後任監督選定については、「原(技術委員長)がしっかりやってます」と小倉会長。余韻に浸る暇なく、次なる戦いが迫っている。
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