zhaohua9
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とりあえず、フェイスハガーから、チェストバスターそして、本体という、エイリアン三段活用は守っているけれど、エイリアンらしいのはそれくらいだ。べつにエイリアンじゃなくて、殺人ウサギの大群か何かでもかまわないんじゃないか。
一方のプレデターがどれくらい活躍するかといえば、とりあえず、動きまわってはいる。ただ、たったひとりで、山から町へかけめぐり、うじゃうじゃとわいたエイリアンを、プチプチとつぶしていくものだから、増殖スピードにかなうはずもない。
プレデターの若い衆の失敗の火消し役をやっているつもりだろうが、盛大な山火事になっているのに、バケツの水をひとりでまいているだけだね。
戦術的戦闘能力はあるみたいだけど、戦略的視点が抜け落ちているから、後手後手に回るばかり。しかも先頭のパターンは暗視ビジョンでぐちゃぐちゃ見て、肩のミサイルで撃破するという、同じことのくりかえしで、かっこいい見せ場があまりない。最後まで、見終わったところで、「結局、なんのために地球にきたの?」と、問いつめたくなる。 エイリアン vs プレデター
しかもプレデリアンが、中途半端にプレデターに似ているから、暗い画面の中で映画的サスペンスとはまるっきり無縁な混乱を呼ぶ。ああ、もうどっちがどっちだかわからねぇよ。せっかく別のキャラクターで、視覚的にも個性あふれる対決になっていたのにわざわざ似せてどうするんだ?
レゲエ髪のプレデリアンは、あんまり強そうじゃないし……。
一方、前半でエピソードをばらまいていた人間キャラクターたちは、あふれるばかりの伏線もどきがありながら、まるっきり回収しないという割りきりぶり。ああ、きっと脚本は8時間分くらいあったんだろう。後半はぜんぶダイジェストしたのかもね。もしロングバージョンがあったとしても見たくはないけど。
バイキング料理で、ひとつの皿になんでもかんでもてんこ盛りにしたような作品。味が混じって、単調なくせに、量だけはある。おれなら、欲ばらずにひとつずつ片付けていきなさいとアドバイスするね。エイリアンVSプレデター プレデターウォリアー 純銀 指輪