沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐる映像流出事件で、関与を申告した海上保安官(43)は、同僚職員が巡視艇のパソコンに保存した映像を「偶然見つけた」などと話していることが、捜査関係者への取材で新たにわかった。
警視庁などによると、漁船衝突の映像は、海上保安官の同僚で巡視艇「うらなみ」で勤務する職員が海上保安大学校の共有フォルダーから入手し、巡視艇の業務用パソコンに保存していた。その後の捜査関係者への取材で、警視庁の事情聴取に対して、海上保安官は巡視艇のパソコンに保存された映像を「偶然見つけた」などと話していることが新たにわかった。巡視艇のパソコンは共有のもので、巡視艇で勤務する職員であれば誰でも映像を見ることができたという。
また、海上保安官は、漫画喫茶から動画投稿サイト「YouTube」に映像を投稿した際に使用したとみられる個人所有のUSBメモリーについて、「ペンチで折って家庭ゴミで捨てた」などと話している。
警視庁は、13日は海上保安官の事情聴取をしていない。捜査当局によると、海上保安官を逮捕するかどうかの判断は週明けになる見通しだという。
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