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世界各国に北欧神話、ギリシャ神話などがあるのに対し

トールキンは、母国のイギリスには神話がないと感じていた。世界各国に北欧神話、ギリシャ神話などがあるのに対し、イギリスには自国独自の神話がない。トールキンは、イギリス独自の神話を作ることを始めたのである。その結果、世界創造から始まる壮大な歴史が作り上げられていった。『指輪物語』とは、その世界の中で繰り広げられる物語の一つに過ぎないのである。

このように、元々『 指輪物語 』が「言語学的興味」から始まったものであるため、トールキンは作中の言語の扱いには特に注意を払った。二種類のエルフ語の他に、ドワーフ語、ローハン語、アドゥナイク語、暗黒語という言葉を作り出していき、作中に盛り込んだ。

トールキンは、『指輪物語』の舞台である中つ国は、かつての地球だと想定していた。そして『指輪物語』は、かつて地球で実際に起こったことなのだと。そのためトールキンは次のように想定した。「『指輪物語』の原書である『西境の赤表紙本』は西方共通語で書かれていた。それを私が発見し、英語に翻訳して世に送り出したのだ」と。指輪物語ロードオブザリング ドラゴン

そのため、西方共通語とその他の言語は明確に区別されなければならなかった。『西境の赤表紙本』は、ホビットによって書かれた。物語の主人公であるホビットが使う言葉は西方共通語であり、その他の言語、例えばエルフ語やドワーフ語は見知らぬ言語である。『指輪物語』の読者はホビットの視点になる。ゆえに読者にとって、物語の中で西方語が使われていた場合は馴染み深い言葉だと感じられるのに対し、その他のエルフ語やドワーフ語など言語は、明らかに違う言語であると感じられなければならない。なおかつ我々が、意味は判らなくてもフランス語とドイツ語の違いが感じられるように、エルフ語とドワーフ語の違いも感じられなければならない。

そのためトールキンは、『指輪物語』が英語から諸外国語に翻訳されるにあたり、詳細な翻訳上の注意を作成した。単純に言うと、小説の中で英語で書かれている部分はそれを可能な限り翻訳し、その他の言語は発音通りに記さなければならない、というものである。

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