zhaohua9
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映画化される以前からの、原作『指輪物語』ファンの間で大問題とされ、Web上で署名活動などが発生し、何度か週刊誌などにも取り上げられた話題。映画『 ロード・オブ・ザ・リン』の字幕問題について、私もファンの一人として、ここで一つに纏めてみたい。
最初に、妙な自慢かも知れないが、私はこの事態を映画公開前、2001年10月末に予言していた(日本で公開されたのは2002年2月)。だが私も、それがここまで大きな問題になるとは予測できてはいなかった。指輪物語 アングマールの魔王 Witch-king of Angmar 半身鎧像
注この文章は2002年末に纏められたものであり、それ以降の情報は最後に追記という形で記載している。TheLordofTheRingsの「言葉」について
映画の字幕の話に入る前に、原作小説『指輪物語』の翻訳について説明する。
『指輪物語』(TheLordofTheRings)の作者であるジョン・ロナルド・ロウエル・トールキンは言語学者であり、英文学の教授であった。彼が最初に行ったことは物語を作ることではなく、「言葉を作る」事だったのである。
彼が子供の頃から行っていた個人的な遊びに、「自分のオリジナルの言葉を作る」というものがあった。子供なら誰でもそのような、特定の言葉に別の隠語を当てはめるという遊びをするものだが、トールキンはそれに熱中し、完全に独自の言語体系を作り上げた。発音法、文法や活用の変化、複数の種類の文字による表記法など、本当に日常会話が可能なほどの言語体系を作ったのである。子供の頃から言語学に興味を持ち、やがて言語学者になる人物ならではである。部族のエリア
その過程の中で彼は、言葉を詳細に作るには、言葉に歴史が必要だと気が付いた。言葉に歴史を作るには、その言葉を使う民族が必要だ。こうしてトールキンは自分が作った言葉を使わせる民族として、エルフを生み出したのである。その後彼のエルフ語はさらに高度に複雑になり、クゥエンヤとシンダール語という二つの言語に分かれた(これは現在の英語とラテン語の関係に似ている)。さらにトールキンは、エルフの神話を作り上げていった。