大相撲の横綱・朝青龍(29=高砂部屋)に厳罰処分が下される可能性が出てきた。16日未明に都内で起こした暴力騒動の被害者が個人マネジャーではなく一 般人男性と判明した問題に関し、28日に東京・両国国技館で開かれた日本相撲協会理事会で、元警視総監の吉野準監事(75)が事実関係の説明と処分を検討 する理事会の開催を要求。被害者が警視庁麻布署に被害相談に訪れていたことも判明した。早ければ2月4日の理事会で解雇を含めた処分が検討される。
朝青龍がいよいよ崖っ縁に追い込まれた。初場所中の16日未明に起こした泥酔暴力騒動で、この日の理事会で師匠の高砂親方は「(被害者とは)示談した」 と状況を説明した。ところが、外部役員の吉野監事が「示談書を見せてください」と詰め寄ると、慌てて「作っていません」と回答。元警視総監の厳しい追及に 「それ(示談)に向けて一生懸命やっています」と軌道修正した。一連の経緯についても高砂親方の説明には具体性が欠けており、武蔵川理事長が激しくしっ責 する場面もあった。朝青龍に対する約10分間の討議中、他の理事は沈黙していたが、吉野監事は「早急に事実関係を調べ、理事会に報告して処分を議論すべ き」と提案。理事長が高砂親方に厳命した。
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