29日午前7時47分頃、北海道白糠町の太平洋沖合約20キロ付近で、タラの刺し網漁に出ていた白糠漁協所属の「第八幸福丸」(9・7トン、3人乗り)と連絡がとれなくなったと、同漁協から釧路海上保安部に通報があった。 船に乗っていたのは白糠町刺牛、船長巣英雄さん(56)、釧路市入舟、乗組員成田忠さん(66)、同市新富士町、同小林利夫さん(55)の3人。 釧路海保の発表などによると、「第八幸福丸」は28日午後6時頃、白糠漁港を僚船8隻と出港し、29日午前3時に帰港する予定だったが、28日午後11時の定時連絡を最後に、無線に応答しなくなった。現場は同日午後9時頃から風が強くなり、波が高まったという。 29日午前11時過ぎには、捜索に参加している僚船の魚群探知機が、沖合25キロ、水深約190メートルの地点で船影を確認した。釧路海保は「第八幸福丸」が遭難したとみて、巡視船2隻、航空機などを現場に派遣し、捜索を続けている。
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