zhaohua9
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
マトリックス3部作を作ったウォシャウスキー兄弟が80年代にイギリスで出版されたコミックを元に脚本を書き、『マトリックス』では助監督だったジェイムズ・マクティーグが監督となり、『マトリックス』のエージェント・スミスのヒューゴ・ウィーヴィングが仮面の男Vを演じるとなると、当然『マトリックス』のような映画を想像してしまうが、第三次世界大戦後の近未来ロンドンは現在のロンドンとほとんど変わらなかった。決してばりばりのSF映画ではない。しかし、手に汗握る展開で、とても面白い映画だった。 部族のエリア
この映画では11月5日がとても重要な役割を果たしている。イギリスではこの日はガイ・フォークス・ナイトといわれ、打ち上げ花火が上げられる。カトリック教徒の弾圧に反対するカトリック教徒のガイ・フォークスがウェストミンスター宮殿内の議場の地下に火薬を持ち込み、国王を暗殺しようとしたが、失敗し、処刑されてしまった。議場を爆破させようとした日が11月5日だったのである。
舞台は第三次世界大戦後のロンドン。イギリスはサトラー議長によって独裁国家となり、アメリカは植民地化されている。サトラー議長の下で、国民は徹底的に管理され、電話は盗聴され、テレビ局には報道の自由もなく、国家によって情報はすべて操作されていた。Vフォーヴェンデッタ V for Vendetta 銅合金製仮面
テレビ局に勤めるイヴィー(ナタリー・ポートマン)は夜間外出禁止令を破って外出したところを自警団に襲われる。彼女を助けたのが仮面の男Vだ。Vは彼女をビルの屋上に連れて行き、最高裁判所を爆破する場面を見せるのだった。そしてVはイヴィーの勤めるテレビ局を占拠し、国民に向かって1年後に英国議事堂を爆破する予告をするのである。イヴィーもまた父母や弟を国家によって虐殺された経験を持ち、いつしかVとともに戦いにかかわっていくのだった。