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zhaohua9

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花火を上げて巨大な建物を爆破する

この映画はとても政治的な色彩が強い。ストーリーが進むに連れて、Vの過去に何があったのか、どうして復讐をしようとするのか、次第に謎が解き明かされていく。その謎を解き明かしていくのがフィンチ警視(スティーブン・レイ)とその部下である。事実がわかってくるにつれて、国家のすさまじいばかりの謀略に唖然としてしまう。国家が国民を統制する手段として「恐怖」を自ら作り出し、テロとの戦いと称して、国民から自由を奪い、国家思想で国民を教化していく。テロと戦っているうちに、いつしか国民は国家の奴隷となってしまうのだ。映画は架空の話に過ぎないけど、アイデアとして描かれていることは決して絵空事ではない。
 コミックの原作者ロイドは「我々が描いた一党独裁政権、警察国家はサッチャー政権時代の超保守体制をモデルにしています」と言っている。同じことは今のアメリカにも言えるし、ひょっとしたら日本もそうなのかもしれない。 映画仮面
 ただ、それにしてもこの映画はいろいろな話を寄せ集めしている気もする。日本のコミック『二十世紀少年』を彷彿させるような話もあるし、『オペラ座の怪人』を思い浮かべてしまうシーンもある。また、アウシュビッツを連想させるところもある。大やけどを負いながらヒーローとなって復讐するという展開は『ダークマン』を連想するし、花火を上げて巨大な建物を爆破するラストシーンは『ファイト・クラブ』だ。それでも扱っているテーマがそれなりに政治的で重いだけに、見終わってからもしばらくは心に残る映画であることは確かだ。Vフォーヴェンデッタ V for Vendetta 銅合金製仮面
この映画には懐かしいジュークボックスが登場する。これがなかなかいい。「イパネマの娘」などの往年の名曲が演奏され、Vとイヴィーがジュークボックスの音楽に合わせてダンスをするシーンもとてもよかった。Vの仮面もかなり印象深い。なんだか今夜の夢に出てきそうである。

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