「まさか私が選ばれるなんて。やっぱり仕事を評価されるのは素直にうれしいですが、もっと気を引き締めないといけないですね」。これまでの清純なイメージを覆す怪演にも「よく殻を破ったといわれるけど自分としてはよく分からないんで」。半信半疑といったふうに目をパチクリさせた。
幼女殺しの犯人となった息子を偏愛するあまり、正気を失った母親を鬼気迫る演技で表現した。「監督から息子を殺しにいく場面で何本かある中から包丁を選んでくださいと言われたのには驚きました。でもそこが印象に残ったという声がすごく多かった。監督がすごいんですが、私の手柄みたいにいってくれて、厳しいけど心根は優しいんです」
息子役の中学生、藤原薫(15)とのシーンは緊迫感に包まれていた。監督からどなられ、体を震わせて泣く“息子”に寄り添いながら「私がこの子を守らなきゃいけない。よし、やるぞ!」と奮起した。「私ひとりだったらもっと追い込まれていたと思う。受賞できたのは藤原君のおかげです」。監督からは「こんなに母性の強い人だとは思わなかった」と声をかけられた。
昨年10月23日に入籍した東山には、まだ受賞を知らせてない。「舞台の稽古が大変そうなのでいい時に報告できれば」。映画は「すばらしい作品だ」と褒めてくれた。自身の母性に気付いた今、現実に母親になる日も近い? 「それは神のみぞ知るですから。もしできたら子供には自分の持ってる愛情を全部注ぎたい」。公私ともに充実期を迎えている。
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