zhaohua9
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指輪物語の世界には3種類の神がいる。
最も高位にあると考えられるのは、「エル」(エルフたちは「イルーヴァタアル」と呼ぶ)である。この世界のそもそもの創造神であるが、世界創世以外の場面で姿を現すことはほとんどない超然とした神である。キリスト教のヤーウェというよりはむしろ、北欧神話のイミルやギリシア神話のガイアなどを想起すべきなのかも知れない。
次に、ヴァラールと呼ばれる神々がいる。エルによって創造された神々で、ふつう「神々」と言えばヴァラールをさす。というのは、この世界の創造そのものに関与し、細部を整え、今ある姿にしたのはこの神々だからだ。合計15人(指輪物語の時代には、そのうち1人が追放されこの世にいないため14人)いて、それぞれ司るものがある。ヴァラールはかなり人間的な性格を有しているらしく、ギリシア神話の神々を思わせるところがある。
最後に、マイアールと呼ばれる下級神たちがいる。ヴァラールと同様にエルによって創造され、ヴァラールのいわば手足となって働く実働部隊である。ヴァラールよりもずっと人間に近い存在で、その地位を隠してこの世界に来ていることもある。指輪物語には多くのマイアールが説明もなく登場する。ガンダルフやサルマン、バルログやサウロンなどはみなマイアールである。指輪物語ロードオブザリング 浮き彫り壁掛け
トム・ボンバディルとゴールドベリもマイアールであるらしい。
いつ観ても新鮮な笑いがそこにある。 部族のエリア
スタンドアップ・コメディアンとしてキャリアをスタートさせ、『エース・ベンチュラ』(94)の大ヒットで注目を集めたジム・キャリーの人気を、不動のものとさせたのが『マスク』だ。緑の仮面(マスク)を被ると内面に潜んだもう一人の自分が呼びさまされるという、アメリカの同名カルト・コミックの原作の映画化なのだが、オリジナルコミックはかなりダーク。それを、脚本の力とジム・キャリーのコミカルな芸で、老若男女問わず誰もが爆笑できる一大エンターテインメントに仕上げている術は、さすがハリウッド。そのキャリーの顔芸は呆れるほどに見事。緑の仮面を被ったままでも自在に変幻するキャリーの表情を生かすため、特殊マスクの制作には予算と時間を費やし、いくつものラテックス製のピースが試作され、キャリーも毎回メイクに4時間をかけることに。その苦労の結果、あの緑の男が出来上がったのだ! 『トゥルーマン・ショー』(98)、『マン・オン・ザ・ムーン』(98)で2度ゴールデン・グローブ賞、主演男優賞を獲得したキャリー。3月20日に久々のコメディ、『イエスマン“YES”は人生のパスワード』が公開されるキャリーだが、本作ほどのオーバー・パフォーマンスは、やはり貴重。キャリーの芸の深さを再認識させられること、確実だ。ちなみに、キャリーがマスクを被り、“スタンリー・ザ・マスク”に変身した際に来ている黄色いスーツは、売れないスタンドアップ・コメディアン時代に、キャリーの母親がステージ衣装として縫ってくれたスーツからヒントを得たのだとか。映画マスク 緑のマスク
ジム・キャリーが演じる冴えない男、スタンリーが一目惚れをする美女役には、キャメロン・ディアス。お馴染み、『チャーリーズ・エンジェル』シリーズ、『イン・ハー・シューズ』(05)、『ホリディ』(06)などで知られ、今でこそハリウッド映画に欠かせない存在であり、かつファッションアイコンとしても世界的な注目を集める彼女だが、当時はまだまだ無名の女優だった。現に、当初は亡きアナ・ニコール・スミスがティナ役の有力候補だった。しかし、モデル事務所から出て行くキャメロンの姿を見かけたスタッフの一人が彼女に可能性を感じ、オーディションを受けさせることを勧めたという。しかし、いくらスタッフの後押しがあったからといって、簡単に役が手に入るほどハリウッドは甘くない。結局キャメロンはティナ・カーライルの役を得るために、12回もオーディションを重ね、役が彼女のものになったのは撮影のわずか1週間前だった。このとき、キャメロンは21歳。その瑞々しい美貌と若さを、はじけるような笑いとともに楽しめるオイシイ1作。キャリーとキャメロンのダンス・パフォーマンスもいいが、機関銃のように襲ってくる痛烈なギャグは超一級品。この笑劇をぜひとも、お見逃しなく!
指輪物語の成立
指輪物語は、イギリス人の言語学者、J.R.R.トールキンが1948年に完成させた物語で、「旅の仲間」「二つの塔」「王の帰還」の三部作よりなる。
彼はこれに先立って「ホビットの冒険」といういわば序章にあたる作品を書いており、また、さらに前に「シルマリルの物語」という、同じ世界の、指輪物語よりも約7千年前の物語を書いている。
彼の世界「ミドルアース」は、広大な時間と空間を有する壮大で、他の追随を許さない。刊行後、アメリカの大学では崇拝すら行われたという。この「ミドルアース」こそが、現在のほぼ全てのファンタジーの源流なのである。
わたしがここで「物語」といい、「小説」という言葉を避けたのにはわけがある。トールキン自身は、「指輪物語」を小説として書いたつもりはなかったのだ。
彼が望んだことは、読者に喜ばれる面白い小説を作り出すことではなかった。指輪物語ロードオブザリング 浮き彫り壁掛け
トールキンは、自分の母国イギリスの「貧しさ」に心を痛めていた。貧しさといっても、経済などの物質的な話ではない。イギリスに固有の伝説がないことを悲しんでいたのだ。ギリシャにはギリシャ神話があった。ドイツと北欧にはルーン文字と北欧神話があった。しかし、イギリスには何もない。
トールキンは、イギリス人によって作られた「イギリスの神話」を作り出し、母国に捧げようとした。そして生まれたのが「指輪物語」なのである。
今日、トールキンの試みは成功している。アイルランド人がレプラコーンを、スカンジナビア人がトロルを生み出したように、イギリス人が生み出した想像上の亜人として、ホビットは受け入れられているのだ。