zhaohua9
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SF映画界の二大スター、エイリアンとプレデターがガチンコ対決! 監督は『バイオハザード2』を投げ打ってやってきたポール・W・S・アンダーソン。スマッシュヒットを記録したSFアクションの話題作です。
え~と、今更説明するまでも無いでしょうが、この映画の誕生の経緯を概説しますと・・・
『プレデター2』の製作陣がプレデターの宇宙船の中にエイリアンの頭骨を飾っていたんですね。単なるシャレだったんですが、これがファンの間で話題沸騰! 別々のコミックのキャラクターを共演させる「クロスオーバー」が盛んなアメコミ界で、早速、「Alien Vs. Predator」なるコミックが連作されるようになりました。宇宙海兵隊も加わって三つ巴の激闘を繰り広げるPCゲームも大ヒットしましたよ。
当然、映画化の話も早くから出ていたのですが、たぶん、本家の『エイリアン』シリーズの方が今ひとつ踏ん切り付いていなかったということもあって、なかなか現実味を帯びないまま流れていました・・・。しかし、キワモノ企画と思われていた『フレディVSジェイソン』がスマッシュヒットを飛ばしたことからFOXが乗り気になって、一挙に映画化の運びとなったわけです。エイリアン vs プレデター プレデター ウォリアー 灰皿
まあ、話題性先行のお祭り映画であって、真面目な映画ファンは誰も期待していなかったと思うのですが、「宇宙人最強はどっちだ!?」みたいなノリって、男の子なら惹かれてしまうものがありますよね。当HPでも公開前から盛んに話題を取り上げていたので、これでもしツマンナカッタら責任感じちゃうなあ~って、余計な心配をしていたのですが、実際に蓋を開いてみたら、これが期待を裏切らぬ・・・、いや、寧ろ期待を大幅に上回るワクワクの痛快作だったので、一安心しましたです(笑)。
ストーリーは大体、大方の予想の通りのところで落ち着いています。人間はプレデターと共闘してエイリアンに立ち向かいます。そりゃそうでしょう。この化け物の群れの中に人間だけ孤立無援のまま放っぽらかしといたら、早々に全滅してお話が御終いになってしまいます。まあ、どっちかに付くとなったら、人類に選択の余地は無いですよね。高度な技術を持ってる文明人のプレデターに対して、エイリアンは猛獣ですから。プレデターと人間が相互理解できる事は『プレデター2』で実証済みですし。
アンダーソン監督が「『プレデター3』で『エイリアン0』に当たる物語」と語っていた事からも分かる通り、本作は両シリーズの設定を踏襲した映画です。『バイオハザード』の時も、原作の設定を壊さないように巧みな脚色を見せていたアンダーソン監督(兼脚本)ですが、今回もいい仕事をしてくれてます。適当にご都合主義も見られますが、基本的な部分では設定に忠実なので、どちらのシリーズのファンの方もご満足頂けるでしょう。
勿論、本作単体でも、個性的なモンスターたちが大暴れする一アクション映画として楽しめないこともありませんが、両シリーズの作品を見ていないと意味が分からないような小ネタもあるので、一応は予習しておいた方がいいと思います。・・・と言うより、どちらか、もしくは両方のキャラクターに対する思い入れがないことには、熱くなれませんもんね。「エイリアン頑張れ!」、「プレデター頑張れ!」って声援を送りながら見るのが正解です。