京都府警西京署は、今年6月に京都・西京区の雑貨店に侵入し、大量のたばこを盗んだとして、窃盗などの疑いで京都市西京区の中学3年の男子生徒2人(ともに14)を13日までに逮捕した。少年らは犯行を認めているという。盗んだ量は約50カートン(約500箱)分にも上り、同署の調べに対して「自分たちが吸うためにやった」と話しているという。 逮捕容疑は、6月6日午後9時と11時、9日深夜1時と2時の合計4回にわたり、遊び仲間の中学生の男子生徒5人で手分けして個人経営の雑貨店に2階の窓から侵入。たばこ約50カートン分(約15万円相当)や現金約1万円を盗んだ疑い。雑貨店は両日とも犯行当時は無人で、翌日に店主が発見して通報した。2階の窓は施錠されていなかった。 西京署の調べに対して男子生徒らは「自分が吸うたばこが欲しかった。店では未成年に売ってもらえないし、自動販売機でも買えないから盗んだ」と供述。盗み出したたばこの銘柄はバラバラ。ばら売りも含め、それぞれが1回で持てるだけ持って逃走した結果、50カートンに相当する量になった。同署によると、5人のうち4人は1年ほど前から習慣的にたばこを吸っていたという。 10月1日より増税でたばこが110~140円値上げされ、この9月に入ってから“駆け込み”のカートン(10箱)購入が増えている。値上げの発表は4月末で、犯行は6月。同署は「本人たちも値上げまでは考えていなかったと思う。友人には渡していたようだが、転売目的での窃盗ではない」と説明。先々の値上げに備えての計画的犯行ではなく、単に目先の喫煙のためだったようだ。 5人は地元の不良グループ。店側から被害届が出され、捜査していたところ、別件で逮捕されていた少年がたばこの窃盗を自供したという。同署はほかにも中学2年の3人がかかわったとして、14歳の男子生徒を窃盗などの疑いで書類送検。13歳の男子生徒2人を児童相談所に通告した。
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